browser icon
You are using an insecure version of your web browser. Please update your browser!
Using an outdated browser makes your computer unsafe. For a safer, faster, more enjoyable user experience, please update your browser today or try a newer browser.

パーキンソン病と鍼灸治療

Posted by on 2016年4月11日

『パーキンソン病とは』

パーキンソン病の4大症状

nmp-parkinson

病気の始まりは片方の手のふるえが最も多く、何もしていない手が自然にふるえているすなわち「安静時」にみられるのが特徴です(安静時振戦)。手足を動かすとふるえは軽くなります。

安静時振戦に加えて、同時に腕の運動のぎこちなさや、素早い運動ができなくなります(寡動)。筋肉がこわばって硬くなり(固縮)、女性であればキャベツの千切りがしにくくなるあるいは字を書くスピードが遅くなり、文字を書いているうちに字がだんだん小さくなってくることもあります(小字症)。

顔の表情が乏しくなり、喜怒哀楽がわかりずらくなります(仮面様顔貌)。大きい声でなくなり、小さく単調になります。起き上がり、椅子からの立ち上がりなどの動作もゆっくりになり時間がかかります。歩く時に以前よりスピードが遅くなります。歩幅が小刻みになり、歩き出そうと思っても始めの第一歩が踏み出しにくくなることがあります(すくみ足)。

瞬きが少なくなり、声も出にくく小さくなります。

これまでの症 状はとても困りますが、自分の生活はゆっくり行えば自立しています。パーキンソン病の方が本当に困るのは歩行障害でしょう。最初は前かがみの姿勢で歩くようになり、手の振りが減ります。歩幅は小刻みとなり、すり足になります。靴の前のほう減りやすくなります。今まで一緒に歩いていた人についていけなくなっ たりします。小刻みな歩き方をしている途中に足が止まらなくなり何かにつかまって止まることもあります(突進現象)。また後方に転倒しやすくなるのも特徴 です(後方突進現象)。

うつもパーキンソン病の症状?

抑うつ症状といって、精神のエネルギーが減少し、何事にも興味が持てず、自分は役に立たない人間であると日々を沈んだ気持ちで過ごしてしまう「うつ」はパーキンソン病患者さんに多く見られます。

睡眠障害(むずむず脚症候群を含む)も合併しやすい?

パーキンソン病患者の睡眠障害は一般高齢 者よりも頻度が高いことがわかっています。特に夜間に2~3回目がさめることが多く、早朝に眼が覚めてしまうこともしばしばです。また入眠時に脚がむずむ ずして眠れない「むずむず脚症候群」は最近注目されている睡眠障害の原因であり、パーキンソン病患者さんに多いといわれています。もうひとつはレム睡眠行 動異常症ですが、夜に夢を見るときに大きな声を上げたり体を激しく動かしたりするのが特徴です。睡眠障害は昼間の覚醒を強く障害することが知られていま す。睡眠は日中の活動に影響を与え、また日中に活動的であれば睡眠はより深くなります。

パーキンソン病は消化器の病気?

パーキンソン病の多くの患者さんは実は便 秘に苦しんでいます。またドーパミンの治療は便秘を悪化させますが一方で、緩下剤や通常使用する下剤でうまく管理できない場合があります。この消化管機能 障害は抗パーキンソン病薬の吸収を阻害し、いわゆる長期副作用の原因にもなりうるのです。 パーキンソン病の進行が進むと栄養状態に変化が生じます。体重は一般的に減少し、血液中のコレステロールをはじめとした栄養素が減少してきます。これは結 果として脳内神経伝達物質の産生を低下させ、パーキンソン病のコントロールを悪化させる要因になりうると思われます。消化器活動を健全化し、栄養状態を良 好に保つことはパーキンソン病の治療にとってと手に大切なことです。

 

『パーキンソン病の鍼灸治療』

パーキンソン病とは

パーキンソン病は中脳の黒質• 線条体系ドパミンニューロンの変性により,手の震え,筋肉のこわばり,動作緩慢,体のバランスが悪くなり倒れそうになるなどの特徴的な運動症状を主症状とする慢性進行性の疾患です。

また,非運動症状として便秘や起立性低血圧,排尿障害などの自律神経症状,うつ症状や認知症などの精神症状,疼痛や知覚過敏などの感覚障害など多様な症状を呈します。

パーキンソン病は50歳、60歳代で発病することが多いのですが、70歳代以上の高齢で発病する方も稀ではありません。日本全体で10万人以上の患者さんがいると推定され、高齢化社会を迎えるにあたって、今後ますます患者数は増えると予想されています。

パーキンソン病の治療にはドパミン補充療法を主体とする薬物治療が第一選択として行われています。

しかし病期の進行に伴い,薬物治療に感受性が低下し,安定した治療効果を得にくくなりさらに,非運動症状の出現や薬物治療による副作用が患者のQOL(「生活の質」、人間らしく満足して生活しているかを評価する概念) を低下させます。パーキンソン病の治療におけるこのような背景から,パーキンソン病患者に対し鍼灸治療の果たせる役割は大きいものと考えられます。

『当院ではパーキンソン病に対する鍼灸治療を3つ分類し治療します。』

(1)中医学的分類に従った鍼灸治療

肝、腎の病証を主とした鍼灸治療:肝腎陰虚証や肝血虚証などに分類した治療を行います。

(2)振戦に対する低周波鍼通電療法

上肢の振戦や下肢の振戦に鍼通電療法を行います。

(3)対処療法的な鍼灸治療

便秘、こり感、疼痛症状は患者さんのQOL(生活の質)に強い影響を与えるため

こうした症状に対処療法的な施術を行います。

『パーキンソン病に対する鍼灸治療の効果』

(1)鍼灸治療の自覚的効果

パーキンソン病症状に対する鍼灸治療の効果は振戦や筋強剛などの運動機能障害の症状ばかりでな

く、精神症状や疼痛など非運動症状を含めた広い範囲に認められます。

(2)歩行障害に対する鍼灸治療の効果

単回の鍼灸治療前後で歩行機能が改善することが認められます。

 

最後に

パーキンソン病は我が国において今後も増大すると考えられます。

平均的な発症年齢である50歳代から60歳代は、昔は人生の終盤でしたが、現在は現役世代であり、

セカンドライフのスタート地点です。患者様の安心、安全な治療方法として鍼灸治療が少しでもお役に立てれば幸いです。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です